
スライダーは、ストライクのとりやすい変化球の一つです。スライダーのキレは別としてほとんどの選手が投げることができます。しかし、試合で使えるスライダーを投げられる選手はごく一部。今回は、キレるスライダーのコツを分析班の西山さんに聞いてみます。
聞き手:高橋塁
バッターが打ちやすいスライダーなら投げられます(笑)
スライダーってキレがないと打ちやすいですよね
そうですね
キレないスライダーの軌道は、バットが入ってくる角度にバッチリ合うので打たれますね
今日は、キレのあるスライダーのヒントをお願いします
わかりました
ちょっとこの映像をみてください
キレのないスライダーを投げる選手の手元です
リリースする時に、もうボールを押すところがなくなってるんですよ

ホントだ
次は小杉さん(メタゲート代表・元横浜DeNAベイスターズ)のスライダーをみてみましょう
リリースの瞬間、押してる感じがしませんか?

リリースの瞬間だけでもこんなに違うんですね
スライダーを投げようとして、スライダー方向に手を回して回転をかけようとするとボールを押すところがなくなってしまいます
逆にスライダーを投げるつもりで最後にストレートを投げるイメージを持ってください
そうするとしっかりボールを押すことができます
選手には「スライダーからストレート」って教えてます。その感覚でもう一度小杉さんの映像を見てください
しっくりきます
「スライダーからストレート」ですね
この感覚が分ればリリースの時に「押す・切る」などのプロの感覚がわかりそうですね
ありがとうございます。いいヒントもらいました